蒲郡鉄工会 蒲鉄塾
蒲郡鉄工会では、会の活性化を図り、真に会員のためになる事業を展開するため、平成28年度より蒲鉄塾を運営することになり、実践的な経営能力の向上を目指します。講師には、元当鉄工会副会長の神谷宜泰氏(中小企業診断士)を塾長として迎え、単なる座学でなく、互いに課題を共有し、解決する場として運営します。以下を基本方針とします。
①参加者自身の実践を変える場であること
②経営者としての悩みや課題を共有し、具体的な解決を目指す場であること
③そのために、学びあい、教えあい、互いに高め合う場であること
第1回 06月02日(金)
昨年度に引き続き今年度も神谷宜泰氏(元本鉄工会副会長・中小企業診断士)を塾長に迎えて、蒲鉄塾が開講しました。
今回は、「互学互修」(互いに学び教え合う)をテーマにしたグループ討論を中心に、専門家を招きながら、更に実践的な知識や経営ノウハウを学ぶということで、会員事業所19社から29名の参加者があり、6月2日から11月10日までの5回シリーズで行なっていきます。
開講に先立ち、蒲鉄塾委員会の小田直紀委員長、近藤昌泰蒲郡鉄工会会長、神谷塾長の挨拶後、第1回目の“討論テーマ”「設備投資の判断基準」についてを蒲鉄塾委員会メンバーがパネリストとなりパネルディスカッションが行なわれました。
その後、竹本恵子講師(元愛知県中小企業団体中央会)による「ものづくり補助金―採択されるコツ」の実例などに基づく詳しい説明がありました。
終了後は、有志による懇親会も行なわれ、本日の反省や情報交換など交流が図られました。
第2回 07月14日(金)
第2回目の蒲鉄塾が7月14日に【討論テーマ】「従業員のやる気を引き出すには」― 人の使い方、組織や賃金の在り方 ― の内容で18名の参加のもとで、蒲郡商工会議所で開催しました。
当日は、神谷宜泰講師の進行で、A~Dの4グループ分けられ、今回はAグループがパネルディスカッションを担当し、討論テーマについての意見発表が行なわれました。
意見発表では、社長や従業員の“生の声”が聞けるなど受講者にとって参考になる事柄を多く聞くことができました。
その後、神谷講師による本日のテーマのまとめの講義が行なわれ、最後に経営者の普段から従業員への動機付け
1.ほめる(ほめちぎる)
叱られ慣れしている相手には、褒める方が効果的です。良いところを伸ばし、
悪いところは目をつぶります。社長の評価はプラス評価のみ。
2.さわる(近づく)
医者の触診と同じで、触ることで信頼を実感できます。女性の場合は、1m
以内で話すことを心掛けましょう。自分への評価も分かります。
3.頭を下げる
経営者に認められるのは誰しもうれしいものです。機会を見つけて、「感謝
している」、「頼りにしている」、「期待している」と声を掛けましょう。
が、述べられました。
第3回 09月08日(金)
第3回目の蒲鉄塾が9月8日に24名の参加のもとに蒲郡商工会議所で開催しました。
当日は、神谷宜泰講師の進行で【討論テーマ】「自社の競争力をつけるには」 ~コストダウンへの対応~について、担当のBグループの6名がパネルディスカッションを担当し、討論テーマについての意見発表が行なわれました。
意見発表では、各企業の色々な取り組みが発表されるなど参考にすべき点を多く聞くことができました。
その後、神谷講師による本日のテーマのまとめの講義が行なわれました。
続いて、【専門家招聘】で元トヨタ自動車購買の森川明彦講師(中小企業診断士)による「購買内部で行われていること」~仕入先評価の実際~について体験を交えての有意義な講義が行なわれました。
また、森川講師から事前に参加者にお願いしたアンケートについての質問事項等にも丁寧な説明で、参加者にとって大変参考になりました。
第4回 10月06日(金)
第4回目の蒲鉄塾が10月6日に【討論テーマ】「品質に対する考え方、不良の減らし方」― 不良品を作らない、流さない仕組み作り ― の内容で22名の参加のもとで、蒲郡商工会議所で開催しました。
当日は、神谷宜泰講師の進行で、Cグループがパネルディスカッションの担当で意見発表が行なわれました。
今回は、三河湾ネットワークテレビの「産業フォーカス」の番組で蒲郡鉄工会を取り上げてくれるということで、テレビ取材がありました。撮影が始まると参加者は、当初は緊張していましたが、時間がたつにつれ緊張もほぐれ、活発な意見交換の場となりました。
その後、神谷講師による本日のテーマのまとめの講義が行なわれました。
なお、今回取材の「産業フォーカス」は、来年の3月頃の放映予定です。
第5回 11月10日(金)
第5回目の蒲鉄塾が11月10日(金)に参加者12名のもとで、蒲郡商工会議所で開催しました。
当日の【討論テーマ】は、「利益を出す考え方と改善のポイント」― 生産性向上とムダの削減 ―
で、神谷宜泰講師の進行で、6名の受講生がパネルディスカッションを担当して、意見発表が行なわ
れました。
神谷塾長からは「利益を出す考え方」の格言があり
望まねば、知れず 図らねば、進まず 続けねば、届かず
<意味> いくら利益を出したいのか、どうなりたいのか、経営者が心から望まなければ、
それを実現する方法を知ることは出来ず、また、詳細で具体的な計画を立てなければ、
それを進めることが出来るはずもなく、そして、常に努力を続けなければ、望む姿に
達することはない。
その後、これまでの蒲鉄塾の内容や現在抱えている課題等についての質疑応答が行われました。
最後に小田直紀蒲鉄塾委員長から今年度のお礼と来年度に向けての挨拶があり終了しました。